Blogging in A Dampish Dark Place

I am a consumer. As yet I have no name. I’ve no idea where I was born. All I remember is that I was blogging in a dampish dark place.

大団円 - 感想 - もやしもん(13巻)

もやしもん(13)<完> (イブニングKC)

もやしもん(13)<完> (イブニングKC)

約10年に渡る長期連載作品である本作、ついに完結しました。

実にきれいな終わり方でした。

振り返ってみると、最後まで「特殊な能力を持った青年が大活躍するお話」ではありませんでしたね。(小さな活躍はありますが)

むしろ「特殊な能力を持った青年が最終的に能力に振り回されなくなるようになるまで精神的に成長するお話」であったと思います。

大学生活の初めの1年間を通して様々な人と出会い、少しずつ能力の活かし方を学んでいく過程を描いていたんだな、と。

インタビューか何かで読んだのですが、作者は最終回の構想はあらかじめ考えていると答えていたように思いますし、そういう意味では、初めから一貫したテーマが描かれていたのだと思います。

(個人的な印象ですが、初めのうちは設定の奇抜さや情報量に惑わされた人は結構多かったのではないかと思います。)

「純潔のマリア」を取り上げた際にも書きましたが、明確な主題を設定して作品を作り上げる作家さんなのだな、と。

小さなテーマ(アメリカ編、フランス編、など・・・)を積み重ねる形式の作品ですが、主人公は迷走しつつも、作品全体としては緻密に計算されていたと言えるでしょう。

確認のためにも1巻から読み返してみたくなりました。

良作だと思います。

おすすめ。

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