ネットで拾った話への雑感(2014/4/5) - 「Type-C」USB、無償のWindows、コルタナ、Amazon Dash、Dropboxの著作権対策
USB端子の新規格
まだ開発段階のようですが、USB端子の新規格「Type-C」の製品イメージが発表されたようです。元記事でも言及されていますが、Lightningに似ていますね。それにしても、現行の裏表のあるUSB端子でも別段困ったことはないのですが、リバーシブルというのは需要が高いのでしょうかね?
これまでのUSB端子には、まずフルサイズのType-AとType-Bがあり、さらにMini-USB、Micro-USBにもType-AとType-Bが存在していました。これはケーブルの向きを明らかにすることで、機器接続のツリー構造を整合させることを念頭に置いたものだったのですが、新たに制定されるType-Cでは両端に同じ形状の端子が設けられることになりそうです。
USBの向きがどちらでも使えてもう間違わずに済む新規格「Type-C」のリバーシブルUSBケーブルが年内登場へ - GIGAZINE
Windowsが無償化
MicrosoftもOSの無償化に舵を切るということでしょうか。今回はタブレット向けの提供ですが、AppleのOS X MavericksやGoogleのChromeOSの存在を考えると、PC版での提供も当然検討しているでしょう。法人顧客が多いであろうPC版Windowsの無償化は簡単には行かないかもしれませんが。
Microsoftはどれだけ追い上げることができるのでしょうか。
マイクロソフトは先月、事務統合ソフト「オフィス」をアップルのタブレット向けに無償提供すると発表したばかり。今回のウィンドウズ提供で、主力のソフトウエアで勢力拡大を目指す路線がより鮮明になった。これまでは有償で提供していた。(共同)
MS、「ウィンドウズ」を無償化 グーグルやアップルに対抗 - MSN産経ニュース
MS版音声認識機能
タブレット版Windowsの無償化に続き、Microsoftが「Siri」「Google Now」のような音声機能「コルタナ」を発表したようです。最近のMicrosoftは「Microsoft Azure」を値下げしたりと、後発ながら追い上げようという姿勢を見せていますね。先行するAppleやGoogleにどれだけ迫れるか、注目ですね。
ニューヨーク(CNNMoney) 米マイクロソフトは2日、サンフランシスコで開いた開発者会議で、モバイル版のウィンドウズに新しく搭載した音声機能「コルタナ」を披露した。
コルタナは、同日発表されたモバイルOS(基本ソフト)の更新版「Windows Phone(ウィンドウズフォン)8.1」に搭載された。ユーザーを助ける「パーソナルデジタルアシスタント」という位置付けで、インターネット検索や予定の調整、メール送信などの各種操作に利用できる。
CNN.co.jp : 米マイクロソフト、音声機能「コルタナ」公開 情報の連携も
Amazonの音声認識機能
Microsoftだけでなく、Amazonも音声認識機能を発表しました。正確には、音声認識機能を搭載したハードウェア「Amazon Dash」の発表です。機能単体ではなく、ハードウェアも含めたサービスとして売り出すあたりがAmazonらしいです。Amazon Freshがどれだけ世界に普及するか未知数だと思います(生鮮食品の取り扱いはその土地の文化により異なるでしょう)が、こういったチャレンジングな取り組みは注目ですね。
Amazon Dash は、冷蔵庫やキッチンに掛けておける棒状の本体に「音声」と「スキャン」の2ボタンのみを備えたシンプルなデバイス。WiFiで無線LANネットワークを経由してアマゾンにつながります。
先端にはバーコードスキャナが組み込まれており、食料品や日用雑貨などバーコードのある製品ならばスキャンボタンを押してピッとスキャンすると、そのものがアマゾンの日用品即日発送サービス Amazon Fresh の買い物かごに追加されます。
生鮮食料品でパッケージやバーコードがないもの、あるいは現物補充以外になんでも思いついた買い物があったときは、マイクボタンを押して「いちご」なり「キッチンペーパー」、「1.4mmのスパゲッティ」なりと声で入力します。
米アマゾン、声やスキャンで足す買い物メモ専用デバイスAmazon Dashを発表。食品・雑貨を同日配達 - Engadget Japanese
Dropboxの著作権対策
ブラックリスト方式で違反ファイルをブロックしているようで、仕組みとしてはごくシンプルですね。シンプルなだけに何年も前から実装されていたようです。
サービスを提供する側としては、コストや法律の面で、アルゴリズムで削除するという方法が最も妥当なのでしょう。しかし、サービスを提供される側としては、情報の削除が機械化される、という点には一抹の不安を覚えますね。もちろん、ヒトに覗き見されるよりはマシですし、ハッシュ値をブラックリスト化という方法なら誤りの生じる余地はほとんどないと思いますが。
一方で、デジタルミレニアム著作権法違反の苦情がレコードレーベルや、コンテンツ作成者からDroboxに出されると、それらのファイルに対してもハッシュ値が作成されます。同一のデータからは全く同じハッシュ値が生成されるので、もし苦情があったファイルのハッシュ値とあなたがアップロードしたファイルのハッシュ値が一致した場合、 Dropboxはそのファイルを共有できないようにするわけです。以下、Dropboxのコメントです。
Dropboxはどうやって著作権侵害ファイルを特定しているの? : ギズモード・ジャパン