Blogging in A Dampish Dark Place

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相互理解と自己肯定 - 感想 - 絶対可憐チルドレン(1〜15巻)

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久しぶりにニュース紹介以外の記事を。

本日時点ですでに単行本37巻まで刊行されている長期連載作品の本作、以前から時々読んでいたりしたのですが、改めて読み返してみての感想です。分類するなら15巻までは「小学生編」といったところでしょうか。


基本設定はごくシンプルで、強力な超能力を持つ可愛い女の子達「チルドレン」と彼女らの監督役・皆本(超能力なし)が力を合わせて活躍する、というお話です。ジャンル分けするならコメディ・アクションといったところでしょう。

細かい設定も行き届いていて、特にエスパーとそうでない人々(ノーマル)との軋轢は繰り返し描かれます。もしエスパーが現実に存在したら生じるであろう深刻な問題が丁寧に描写されています。

とはいえ、この作品の良さは設定云々というよりは、根幹となるテーマがしっかりしている所でしょう。

1巻の読み切り版に寄せられている作者解説には『クソナマイキなエスパー「チルドレン」が可愛い女の子の姿なのは『欠点も含めて自分や他人のパーソナリティを愛おしく思ってほしい」というメッセージ』とあります。

これがなによりも作品の本質を表現した言葉でしょう。読めば読むほどこのメッセージを感じ取ることができます。

エスパーとノーマルの共生という大きなレベルから、チルドレンと皆本の信頼関係という個人的なレベルまで、他者との相互理解というテーマが通底していますし、他者から理解されることで突出した能力を持つ故に周囲に馴染めない者達が自分を肯定するに至るまでの過程も説得力をもって描かれます。

(連載中なので確定した評価を下すのは早いかもしれませんが)安心して楽しめる完成度の高い作品です。