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Blogging in A Dampish Dark Place

I am a consumer. As yet I have no name. I’ve no idea where I was born. All I remember is that I was blogging in a dampish dark place.

インターネットが世界にもたらしたもの - 感想 - ITビジネスの原理

活字 IT

ITビジネスの原理

ITビジネスの原理

先日取り上げましたので、実際に読んでみました。インターネット登場前後の時代からのITビジネスの変遷が、分かりやすくまとめられています。

分かりやすい文章なので、ITを専門としない人でもすんなり読めると思います。

あらゆるものが1つのネットワークに接続されていくことが、社会にどういう影響を与えてきて、これからどうなっていくのか、丁寧に解説されています。

1つ気をつけるとすれば、タイトルと内容に若干の齟齬があるように思えるところでしょうか。「原理」と銘打たれていますが、90年代ごろのインターネットが一般開放されたころからの歴史が説明されているので、ハードウェアやOSの話はほとんど登場せず、パーソナルコンピュータ以前の時代には言及されていません。(私も読破していないのですが、「コンピュータ」の歴史を知りたいのであれば、パソコン創世記などがいいと思います。)

個人的には、LINEやPinterestに代表されるような明示的な言葉を必要としないハイコンテクストなコミュニケーションがこれから台頭してくるのではないか、という著者の予想が印象に残りました。後半に述べられていますが、著者は、インターネットで交わされるコミュニケーションがローコンテクストになりがちであるということを一過性の現象として捉えているのです。

対して私はLINEもPinterestも使っていないせいか、あまり一過性という感覚がないんですよね。ITは情報を形式知・規格化する性格を本質的に持っているものだと考えていました。一般人の戯れ言ですが、自分の感覚と違うものが提示されたので、インパクトがありました。

果たして著者の予測する未来が訪れるのか、そう遠くない未来(おそらく数年の内)に明らかになると思います。

Consumerとしてもアンテナを張っておきたい、そう思わせる本でした。