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Blogging in A Dampish Dark Place

I am a consumer. As yet I have no name. I’ve no idea where I was born. All I remember is that I was blogging in a dampish dark place.

感想 - 狼の口 〜ヴォルフスムント〜(5巻)

中世ヨーロッパの、アルプス山中の砦を巡る支配者と反乱者の抗争のお話。

反乱側である盟約者団が捨て身とも言える攻勢で城に迫ります。まさに執念。ここにきて初めて、支配者側のボスであるヴォルフラムの表情が崩れ始めます。長い間民を抑圧しつづけてきた敵役の焦りに読者は溜飲を下げるでしょう。

が、しかし。


それでも一筋縄では行きません。攻め入っているはずの盟約者団は苦境にたたされ続けます。盟約者団が身を削り前進しようとする度に、ヴォルフラムの狡猾さが際立ちます。「この城はヴォルフラムの性根そのものだ」というセリフが象徴的です。考えてみれば、本作で最もコンスタントに登場しているのは彼な訳で、主役級の存在といえるでしょう。

また、城には支配者たるハプスブルグ家の援軍が迫っているはずで、そちらの動向も気になります。

まだまだ目が離せません。

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